学習塾を開業するにはどこがおすすめ?4つのエリアの地域性と特徴

学習塾を開業するにはどこがおすすめ?4つのエリアの地域性と特徴

おすすめの学習塾展開エリアとして、東京・大阪・福岡・神奈川の4つのエリア別に、特徴をまとめました。ターゲットにすべき年齢層についてのヒントや、経営に関する情報が満載なので、ぜひ参考にしてください。

東京エリアの特徴

東京

東京都の人口(2017年5月22日時点)

  • 0~4歳
    554,976人
  • 5~9歳
    526,153人
  • 10~14歳
    504,000人
  • 15~19歳
    546,675人
小学生の通塾率
57.9%(2017年全国1位!)
中学生の通塾率
70.0%(2017年全国6位)
学習塾の軒数
4,984軒(4.10軒/1,000人当たり)
塾・予備校費用
47,329円(2016年全国2位)

日本一の大都市である東京は、塾に通う年齢の子供の数が多く、その分23区では塾の激戦となっています。難関高校・難関大学を目指す子供たちが、わざわざ電車を使って東京中心部の大規模スパルタ学習塾へ集まってくるからです。

それに対して東京郊外では、そこまで難関な学校を目指さなくとも、学校の勉強についていきたいとか、テストの点数をもう少し上げたいといった子供たちが、近くの塾へ通うという構図になっています。

各家庭が塾にかける月々の費用も高いですね。これは、世帯年収や大学進学率が、地方都市に比べて高いことに比例しています。少子化の影響で、子供一人に対する教育費は上がっていくと見込まれていますので、塾の経営としては都市部の客単価が高くなる傾向にあると考えられます。

このことから鑑みて、東京エリアで塾の新規参入を行うなら、激戦区の中心部は避けて、郊外の住宅地近辺が、ねらい目といえるでしょう。大半の子供たちは、難関学校は目指していません。できるなら、部活動と両立して、学校の近くや家の近くで通える塾を探しているからです。

大規模なスパルタ塾や予備校ではなく、フランチャイズの塾を経営するのであれば、居住人口が少なく難関学校を目指す生徒が集まる繁華街の駅前を狙うより、居住人口が多い住宅地の郊外を狙うほうが、安定的に集客しやすいと言えるでしょう。

神奈川エリアの特徴

神奈川

神奈川県の人口(2017年1月1日時点)

  • 0~4歳の人口
    361,465人
  • 5~9歳の人口
    378,404人
  • 10~14歳の人口
    388,557人
  • 15~19歳の人口
    424,844人
小学生の通塾率
56.9%(2017年全国2位)
中学生の通塾率
74.3%(2017年全国1位!)
学習塾の軒数
4,007軒(4.40軒/1,000人当たり)
塾・予備校費用
47,155円(2016年全国3位)

神奈川エリアは、東京に次いで子供の人口が多いこと、そして通塾率が高いことが特徴です。ターゲットとなりうる人口は多いほど、経営に有利となります。学習塾の軒数にしても、1,000人当たりの塾の数は東京より多くなっていますが、単純にこれが不利と考えるのは早計です。

東京都市部には、塾1軒で1,000人以上の生徒をかかえるようなマンモス塾がたくさんあるからです。経営本部も東京のそういったマンモス塾に拠点を置いて、お隣の県である神奈川には、地方と同じような小規模な塾のみという場合が多いんです。

子供の人口は、東京に次ぐ多さなのに、大規模な塾が少ないというのは、かなりの利点ですよね。家庭から塾にかける費用も、全国3位と多い神奈川県ですから、充分に商機があるといえるでしょう。

大阪エリアの特徴

大阪エリアの特徴

大阪府の人口(2018年1月1日時点)

  • 0~4歳の人口
    342,095人
  • 5~9歳の人口
    362,767人
  • 10~14歳の人口
    377,404人
  • 15~19歳の人口
    425,658人
小学生の通塾率
50.7%(2017年全国7位)
中学生の通塾率
70.2%(2017年全国4位)
学習塾の軒数
3,989軒(4.24軒/1,000人当たり)
塾・予備校費用
44,299円(2016年全国6位)

大阪の中心部は、難関学校を目指す西日本の生徒が、一堂に集まってくる塾激戦区のエリアです。特に駅前などの繁華街には、〇〇ゼミナールや、河〇塾といった大規模な塾がゴロゴロ…。大手の塾や予備校が、本部を東京と大阪の2か所に構えるといった場合も多く、これから新規参入のフランチャイズ塾で、このような大手と戦うのはかなり不利になります。

大阪の場合は、中心部ではなく住宅地などのエリアで塾を行ったほうがいいでしょう。また、お金にシビアな県民性も考慮して、低価格路線のフランチャイズを選ぶと、周辺の塾よりも有利に働きます。

よく東京と比較されるのが、大阪には”安く買えたことを自慢する”という文化があることです。これは、塾に一番重要な口コミのことですね。塾として、あまりに評判が悪い場合は別として、はたから見ると同じような塾であれば、少しでも値段が安いほうに生徒は流れるということが想定できます。

安くて良い!となれば、地域で一番の塾になれる可能性があるということです。反対に周りと比較して、高いという評判が立つと、塾の内容の良さだけで集客するのは、他府県よりも難しくなってしまうかもしれません。

福岡エリアの特徴

福岡エリアの特徴

福岡県の人口(2017年12月1日時点)

  • 0~4歳
    219,445人
  • 5~9歳
    229,251人
  • 10~14歳
    224,532人
  • 15~19歳
    242,875人
小学生の通塾率
39.6%(2017年全国26位)
中学生の通塾率
56.7%(2017年全国25位)
学習塾の軒数
1,930軒(3.52軒/1,000人当たり)
塾・予備校費用
26,559円(2016年全国34位)

注目すべきは、人口に対する学習塾の軒数の少なさです。1,000人当たりの塾の数が3.52軒というのは、全国36位の水準で、この規模のターゲット人口がある地方都市としては、まだまだ参入の余地があるといえるのではないでしょうか。

福岡市・北九州市あたりは、特に人口規模が大きいのでビジネスをするにもねらい目です。ただし、博多駅などの大きな駅周辺には、大阪や東京と同じく有名進学塾がたくさんあり、競合が強すぎるので、やはり繁華街とは少し離れた住宅地や、そこまで大きくない郊外の駅周辺を商圏にすると良いでしょう。